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施されない限り、車両のみの検討は程遠い感じがします。
・設問の中に記述した通り当地区では乗客の高齢化が進んでおり、ノンステップ・バス等の必要性は感じているが当南方地区においては道路整備がかなり遅れており、これらの諸条件のクリアーが大前提になると考えます。
・近年、人にやさしいバスを目指し低床化、スロープ、リフト等装着又、ハイブリットバス等の低公害車などのハード面での技術及び補助助成の整備は充実してきたを思われますが、それを運用する路線、ダイヤ等のソフト面が立ち遅れているように思います。最新のバスを数多く導入しようと、利用しにくければ無意味であります。又、美観やマイカーを重視した道路整備や不採算路線の縮小、廃止等問題点が数多くあると思われます。真に人にやさしいバスを目指すのであれば、単に乗り降りしやすいとか、排気ガスを低減しているとかでけでなく、公共交通に移動の大半を頼っている交通弱者を包括的に保護する政策、助成、周辺環境の整備が必要なのではと考えます。
・路線バスの使命は、安全で快適に定時に目的地に送り届けることにある。そのためにも道路環境の整備、公共交通機関の利用を行政等にお願いしていきたい。また、安全で快適なAバスの運行のためにお客様のニーズに合ったバスの導入やサービスの向上に努めていく必要がある。
・大都市(大市場)への研究は事業者もメーカーも良く対応しているが、地方(特に山間部・積雪地)への目が向けられていないのではないか。市場も小さく、コストが膨らむことは理解するが、乗客のウェイトで考えれば地方の方が老人・子供の利用率は高いと考えるので一考してもらいたい。
・現在まで具体的な検討が不十分であり、想定の域の部分がある。今後、更なる研究をしていきたいと考える。
・1. 高齢化社会を迎え、障害者を含めた乗り降りしやすい人にやさしいバス車両の導入が今後強く求められることとなる。ノンステップ・バスが試験導入のみに終わらないよう各メーカーは、車両価格の低廉化に努力していただきたい。
2. ノンステップ・バス等、床面が低くなることにより、低公害バスとの両立が難しくなる。CNGバス等の場合は、ガスボンベの重量が軽いものであれば、屋根に搭載するなど、人にやさしいバスに低公害を兼ね備えたバス車両が可能と思われる。外口では樹脂系コンポジットの軽量ガスボンベを数年前から導入している実績があると聞いており、規制緩和等も含め各メーカーの研究開発に期待したい。
・我々バス事業者はハード面・価格面及び走行環境等運行出来る体制が整えば、ノンステップ・バスを率先して導入したいと考えている。従って実際に利用されるお客様やバス事業者の意見を生かして開発を進めて頂きたい。又、高価格のバスをバス事業者が負担していくことは困難なため、差額の全額を補助するという制度を取り入れてもらいたい。
・アンケートの回答とは矛盾するが、大型路線バスのノンステップ化は扉の位置(フロントオーバーハング+中扉又は後扉)、タイヤハウスの室内への張出、リヤタイヤ駆動系により車両後方床のノンステップの難しさ、車両コスト等問題点が多すぎる。単にノンステップ車と割り切り車を検討しそれを路線バスとして使う方法をさぐることも必要ではないか。[例]車両コストを下げる→車の小型化・全長7メートル、全幅2メートル前後。駆動系の変更→FF・ボンネットバス。キャブオーバー等。運転席を前輸より後ろに設置する→扉位置の見直しトップドアでなくても運賃収受が可能等。
・ノンステップ・バスが普及するためには車両価格の低廉化と補助制度の充実が不可欠であると思われる。車両構造については乗りやすい反面、座りにくいというバスにならない様タイヤの小径化を含めタイヤハウス周りの処理を工夫し、居住性を良くする必要がある。何よりもこのようなバスが開発されてきた経緯

 

 

 

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